不快な日常生活がもたらす、うつ的神経症
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「病は気から」とは蕫病気は心のもちようで重くも軽くもなる﨟ことですが、現代は、本当に病は気(ストレス)からかかることが多いそう。そこで、宇都宮市大寛町のうえの医院・上野裕さんにストレスが原因のうつ的神経症について聞きました。 精神心理的な異常や不調には、大きく分けて2種類あります。1つは、現実世界とかけ離れた精神心理状態が基本となる病的状態。統合失調症と精神症状を伴う重症のうつ病が典型的です。2つ目は、いわゆる神経症と呼ばれている状態で、原因の多くは日常生活の中にある不快なストレスによると考えられます。 今回は後者のうつ的神経症(学会では、気分障害・うつ病エピソードと呼ばれる)について説明します。心療外来を訪れる半数以上にこの診断が当てはまります。ある統計では日本でも20人に1人はこの診断が当てはまると述べています。 症状は、 (1) 憂うつと悲しみが心に広がり落ち込む (2) 興味をもてるものが無くなり、行動を起こす気力が低下する (3) 他人との接触が面倒になり、外出が苦痛になる (4) 決断力と集中力が無くなる (5) 不眠・頭痛・けん怠・食欲や性欲の減退・どうきなどの身体的症状 (6) 心が疲れているのにイライラ・不安がつきまとう、という6つに大別されます。 ■ 家庭内トラブルや人間関係から ストレスの発生源は、家庭内のトラブル、職場・学校内でのあつれき・オーバーワーク、友人・隣人間でのかっとうなど。そして、それらは患者さんの体と心を日夜苦しめているのです。最近の研究で、ストレスが心を順調に保つ脳内ホルモンの活動を悪くしていることが判明し、神経症の一つの原因と考えられるようになっています。 理想的な治療法は、ストレスの源から自由になることです。しかし、現実にはとても難しいことなので、部分的な自由を得ることで妥協せざるを得ません。具体的には、職場・学校を一定期間休むこと。家族や友人、周囲の人との関係を改善するために、認知行動療法や対人関係療法のカウンセリングを受けることなどです。 しかし、現段階では薬剤による治療が中心となっています。ストレスで活動が悪くなった脳内ホルモンを正常に戻す薬剤に、不安を鎮める安定剤と不眠に対する睡眠薬が加わります。こうした組み合わせで、多くの患者さんの症状は軽快・治癒し、薬剤を服用しないで日常生活を支障なく送れるようになります。 ストレスが解決できないほど大きくなる前に、少しでも早く医師に相談してください。 |













