悩み・ストレス・環境などから発症する「不眠症」

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〈Vol. 12〉 寝付きが悪い・何度も目が覚める・眠りが浅い症状の睡眠障害
悩み・ストレス・環境などから発症する「不眠症」

 一日の果てに訪れる心の静寂。ささやかな満足感に包まれながら睡眠が始まり、翌朝爽やかに目覚める。当たり前のように感じるこの“睡眠”が原因で、つらい毎日を送っている人がいます。その「不眠症」について、宇都宮市大寛町のうえの医院・上野裕さんに伺いました。

 最も多い睡眠障害である不眠症には、
(1) 寝付きが悪い
(2) 何度も目が覚めてしまう
(3) 熟睡した感じが乏しい・眠りが浅い

 という3種類の訴えがあります。どうして眠れなくなるのか。原因は、室温・室内の静けさ・寝具などの環境がもたらすもの。日常生活におけるストレスが主因の場合(精神生理的不眠)。神経症・精神病の一症状。そのほか、原因を特定できないもの(特発性不眠)があります。これらの中で、一般的に不眠症と言われるのが、精神生理的不眠と特発性不眠の2つです。
 不眠症に悩んでいても、不眠ぐらい自分で治すべきだと考え、アルコールの力に頼ったり、薬局などで購入した睡眠薬を服用する方や、睡眠剤に対する警戒心から医療機関を受診しない方が少なくありません。しかし、精神生理的不眠と特発性不眠では治療薬剤が違いますし、神経症による不眠では神経症に対する治療も必要になります。さらに、アルコールに頼ると不眠を悪化させる危険性が強く、中毒へと進む恐れもあるので、医師の診療が不可欠なのです。
 睡眠剤の危険性については、医師の指示通りに服用すれば、依存症に陥る可能性や、休薬後のリバウンドの心配も極めて低いと言えます。

■ 眠れなければ眠らなくていい
 不眠が続き、眠れないことで悩むようなら、以下の対処法を試してみてください。
(1) 日中の眠気で困らなければ、睡眠時間は気にしない
(2) 眠くなるまで床につかない
(3) 毎日同じ時刻に起床する
(4) 昼寝は午後3時より前の20分間にする
(5) 眠りが浅いときは、遅寝早起きをする

 中には、不眠が続くと体が弱り、命に危険が迫るのでは、と考える方がいますが、人間の体は崩れる前に自然に眠るようにできているので、その心配はありません。しかし、不眠が原因で心理的にも身体的にもつらい症状が続き、日常生活に影響を及ぼすようなら、きちんと医師の診察を受けてください。