携帯、買い物、どうしても止められない! これって依存症なの?

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〈Vol. 20〉 いつも携帯電話チラチラ、お金がないのに買い物してしまう
どうしても止められない! これって依存症なの?

  あなたのストレス解消法はなんですか? お酒、たばこ、買い物やギャンブルなど、さまざまでしょう。一度で終わるはずのストレス解消が、習慣化し、やめられなくなってしまう。そんな“依存”について宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに聞きました。

 たばこ・お酒などの嗜好(しこう)が強い、ブランド物をついつい買ってしまう、インターネット・携帯電話がいつも気になる。こんな状態が続くと「私は依存症ではないか」と心配になり、相談に訪れる方がいます。
 病的な依存状態、「依存症」とは“強い関心と嗜癖(しへき)を抱く対象自体、あるいは対象を獲得する代価が、当人の社会生活を崩壊させ、当人や家族に不利益をもたらす領域に陥った場合”だと私は考えています。例えば、アルコールの多量摂取により肝機能に異常が、また脳機能の衰退が起こって日常生活に支障が生じた時などです。
 この疾病の研究で著名な医師・斉藤学さんは依存症の特徴として、強迫性・衝動性・反復性・どん欲性の4つを挙げています。依存が病的なものか否かを判断する場合、特に強迫性とどん欲性の程度が重要視されます。

■ “買い物の女王”が語る依存
 依存の対象については、大きく次の3つに分類されます。

1. 物質(アルコール・たばこ・コーヒー・薬物など)
2. 人間関係(セックス・家族など)
3. 行動様式(買い物・パソコン・ゲーム・宗教・ギャンブルなど)

 中村うさぎさんという作家がいますが、彼女は“買い物の女王”などと言われる有名な浪費家です。自らを買い物依存症と診断し、「何千万円というお金をかけて買ったブランド物を、家の中でゴミとしてしまった女」とも説明しています。著書「愚者の道」は、心理学や哲学の視点からも読み応えのある名書ですが、依存が気になる人が読むと、胸につかえていたものが、少なからず排泄されるのではないかと思います。彼女は言います。「破滅へのリビドー(欲動)が浪費を促し、経済的破滅へと追い立ててきたのだ」と。それとともに、現実からの強い逃避欲動が依存を病的なまでに深刻化させている、と私は考えます。
 依存症の治療に関しては、薬剤が効果的なこともありますが、同じ悩みをもつ集団でのグループ療法が最も有効です。