タイプに分かれる新環境への適応法
| ... |
4月は入学・就職・転勤・異動など社会生活に大きな変化がある時期。新しい環境に進んだ人は、期待感とともに少なからず心に不安も起きているはず。そこで宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに“新環境になじむ方法”について伺いました。 “新環境になじむ=適応する”とは、新たな学業や仕事をこなせるようになることと、新たな対人関係に自分をうまく溶け込ませること、の2つに尽きると言えるでしょう。前者に関しては、それまでに培った自分の能力を基礎に日々努力を重ねていくことで適応していくわけですが、問題なのは後者。すなわち新たな上司・同僚・部下・級友との対人関係に適応できるか否かと感じます。 精神科医の和田秀樹さん、水島広子さんの著作を参考にして、この問題を考えます。 どのような場合に人間関係をうまく築けない可能性が高いのか? それは自分が苦労性・引っ込み思案であり、対する相手が頑固・自信過剰・自己中心的なタイプである場合です。 ■ 苦労性と引っ込み思案の対人関係 苦労性の人は自分が嫌われること・みんなの輪に入れないことをとても怖がります。そういう自分の前に自信過剰・自己中心的な人が立ちはだかると、苦労性の人は「とてもこの相手には好かれない・こんな人が中心にいる仲間には入れてもらえない」と早合点し、自分の殻に閉じこもってしまいがちです。こうしたタイプの方へは、自分と自分以外のみんなという対立軸で見るのではなく、周囲の人々を分析し、自分対Aさん・自分対Bさん…という風に一対一で対人関係をとらえる。その中で気の合う人との関係を築き、うまが合わない人とは距離を置くようアドバイスしています。また自分を過大に評価する傾向をもっている引っ込み思案の方へは、自分を特別な人間と見ず、自分の言動が評価されないで当たり前と思って、人と接するようアドバイスしています。 新たな環境に不安を感じ、過去の環境を理想化しやすいのが人の常です。しかし、変化・変遷を求める心が人間を地球の至るところに存在させ、ほかの天体にさえ人足を残させた原動力なのです。新しい環境は、新たな可能性への出発ととらえてみてください。 それでも悩みが解決しないようなら、心療内科医に相談してください。 |













