変化のある時期に起こる男性の更年期障害

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〈Vol. 25〉 8つのチェック項目、思い当たるのはいくつありますか?
変化のある時期に起こる男性の更年期障害

 最近、ご主人の様子が変だと感じたことはありませんか? 女性なら年齢を考え、更年期障害で診察を受ける方も多いようですが、男性の更年期障害はまだ一般に認知されてはいないよう。宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに男性の更年期障害について伺いました。

 最近、更年期障害に対する関心が高まり、男性の更年期にも注意が向きつつあるように感じます。加齢・ストレスなどによる男性ホルモン・副腎皮質ホルモンの低下を主因と考える研究者が多いようです。
 40代後半以降の男性が性欲・勃起力の低下を覚えるとき、以下のチェックをアメリカ・セントルイス大学のモーリー博士は勧めます。

1.元気がなくなってきた
2.集中力の低下
3.身長が低くなった
4.生きる喜びの低下
5.憂うつな感じがしやすい
6.歩く力の減退
7.眠気が出やすい
8.仕事の能率が上がらない。

の8つで、3つ以上あてはまる場合、更年期障害の恐れがあると言いいます。女性と違い、劇的に変化があるわけではなく、症状は神経症と似ていますが、これまで2日~3日で改善していた不調が長引いたり、性欲の低下が見られる場合は、男性更年期障害を疑ってもよいと考えます。

■ 夫婦の関係が快方への鍵
 更年期を迎える人の多くは、定年・進学や結婚のための子の独立などで夫婦間の環境に大きな変化の起きる時期に症状が出ます。換言すれば、夫婦が向き合う時間が増える時期です。妻側からは「今までは自分のペースで過ごせたのに、夫がずっと家にいるため、外出もままならない」という声も聞こえてきます。そんな折、夫が1~8に示した状態に陥っていたら、夫に対するうっとうしさが増し、ひどい場合は家庭内別居・熟年離婚への道をたどることも。
 そんな悲劇を防ぐには、まず結婚式当日を思い出すことです。その日、二人は永遠の愛を誓ったはず。そうです。結婚とは契約なのです。二人で積み重ねた時の重みをかみしめてください。そうすると、夫への接し方が変わってきます。そして、更年期障害について理解し、夫にやさしく診療を勧めるべきです。ホルモン補充・抗精神剤・漢方薬などによる治療を通じて心身にゆとりが生じ、2人の関係にも温かさが戻るはずです。