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2008年10月 アーカイブ

2008年10月24日

音楽療法は抑うつ不安神経症にも効果的!

Vol.48
ストレスを受け流せる心のパワーをビートルズで補給
音楽療法は抑うつ不安神経症にも効果的!

 今の日本はストレス社会とも言われています。とは言え、同じストレスを受けても耐えられる人と耐えられない人がいます。その差は心のエネルギーに関係するようです。宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに、ストレスと心のエネルギーの関係について伺いました。

 “憂うつ感が長く続いている”“何もする気にならない”“考えがまとまらない”など、心の不調を訴えて来院される方が後を絶ちません。
 心因となりうる状況を尋ねますと、「職場の先輩たちの冷たい態度に身がすくみ、出社が辛い」「子どもの部活などの付き合いに気を遣い、疲れ果ててしまった」「隣家の犬をめぐって行政に善処を求めているが、真剣に取り組んでくれずイライラが募る」などです。
 社会に苦しめられている人々を診ていますと、ノーベル物理学賞で話題となった「素粒子」は妙美の神秘性をたたえているのに、「その集合体である人間になると、なぜ濁ってしまうのか?」と、嘆息するばかりです。

■失った心の安らぎを取り戻す
 苦しんでいる患者さんの環境がすっかり変われば症状も消失するでしょうが、実現できるとは限りません。
 そこで、「過剰負荷によって消耗させられた心のエネルギーを補てんし、心に安らぎを復活させられるならば、同じ環境が続いても、ある程度ストレスを受け流せるようになるのでは」との考えが浮かんできます。この考えは「抑うつ不安神経症」治療に活かされており、具体的には薬剤療法と精神療法とで対応しています。
 さて、音楽を用いる精神療法(音楽療法と呼ばれる治療法)があります。一つは自ら音楽を奏でることでストレス開放を計り、一つは音楽を聴くことにより、心に安らぎとエネルギーを与えます。
 うつ・不安に対して効果のある楽曲を、3種類ご紹介します。㈰プッチーニの女声アリア…プリマ・ドンナの悲しみ、不安、絶望、苦悩は個人を超えた普遍性をもち、深い共感で聞き手を満たします ㈪初期のビートルズ作品…古代ケルトから受け継いだ、生き続ける存在として心底からほとばしった唄 ㈫ミッシェル・ポルナレフのピアノ即興演奏…「永遠と無限」を楽曲化したベートーベン音楽への憧憬!
 皆さんもぜひ一度聴いてみてください。何をしても心が晴れないときは心の専門医へ。

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