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2009年02月 アーカイブ

2009年02月27日

女性を悩ませる更年期障害—その原因、治療、副作用—

vol.48
日本産婦人科学会が提示したホルモン療法の指標案とは
女性を悩ませる更年期障害—その原因、治療、副作用—

 女性の心と体を大きくゆさぶる更年期障害。その治療法として有名なのがホルモン療法です。でも、副作用に対する不安もつきまといます。これに対し、医療現場はどうとらえているのか。宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんが、最新情報を教えてくれました。

 閉経(卵巣機能が停止すること)による最大の変化は、卵胞ホルモン(E)が著しく低下することで、その前後に心身の不調が起こった場合を更年期障害と呼びます。
 E低下の直接的影響として起こる症状は、皮膚粘膜の萎縮・顔面などのほてり・不快な汗・骨の弱体化による痛み、など。間接的影響としては、憂鬱感・不安感・不眠・めまい・頻尿・動悸・肩こり、などが挙げられます。
 対策として、Eの補充が挙げられますし、実際に有効性は明白です。しかし、Eによる副作用(特に、子宮体ガンと乳ガンの発生を高める可能性)も無視できません。有効性と副作用のジレンマは、婦人科医積年の悩みとなっています。

■卵胞ホルモンの効果と副作用

 こうした状況を打開すべく、日本産婦人科学会は内外の文献を参照して、昨年12月にホルモン療法(HT)の指標案を提示し、会員に意見を求めたのです。
 最新の情報として、指標案の中で妥当性と重要性が高いと思われる部分を抜粋して紹介します。まず使用禁忌とされているのは、重度の肝疾患・乳ガンや子宮内膜ガンの罹患者と既往者・原因不明の子宮出血・妊娠中・血栓症の罹患者と既往者・冠動脈疾患・脳卒中既往者。また、60歳以降からの使用は効果が期待できないようです。
 次にHTの効果について。㈰ほてり感・頻尿・関節痛を改善する ㈪骨密度を増加する ㈫悪玉コレステロールを下げ、善玉を増やす ㈬血圧に変動を与えない ㈭閉経後の認知能力を改善する ㈮更年期の抑うつ気分を改善する ㈯皮膚の厚みを増す ㉀性器粘膜の萎縮を改善する。また、過活動膀胱にも有用だとされています。
 副作用は、㈰不正子宮出血 ㈪乳ガンを増加させるとは断定できないが、黄体ホルモン(P)との混合療法でリスクを高める ㈫血栓症の発生を2〜3倍増加させる ㈬子宮内膜ガンの発生を高める(Pを併用すれば高めない)、などです。
 なお、最近話題の微小血管狭心症についての言及はありませんでした。

第3回 急性咽頭炎・中耳炎

発熱を繰り返す病気
急性咽頭炎・中耳炎

 乳幼児で頻度が多いのは、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスではありません)または肺炎球菌によるものです。これらの菌は中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、咽頭炎、肺炎、時には髄膜炎の原因となります。
[症状は?]
 多くの患者さんが1カ月に一度は決まって発熱するというようになります。いったん発熱すると、1〜2日では解熱しないことがほとんどです。ただ、熱が続いていても比較的元気なこともあります。また、午前中は解熱していることが多く「今日で治ったかな」と安心していると、夕方からまた熱が出て、救急外来を受診するということになります。血液検査をすると、CPR検査(細菌感染症などで重症ほど値が大きくなるタンパク)が陽性を示し、多くで白血球数が増加しています。
[なぜなるの?]
 これらの菌は子どもの鼻やのどにいますが、多くの人は無症状です。繰り返す人には菌に対する抵抗力(抗体)に異常のあることが分かってきています。ただし、病気を繰り返していた人も3歳ごろまでには抵抗力がついてきます。そのため、この病気にかかるのは多くが3歳以下です。
[治療は?]
 抗生物質を使用します。経口投与(内服)による治療では、現在、最も効くといわれている抗生剤を使用してもその効果は十分ではありません。最近、これらの菌が薬に抵抗を示す(耐性菌と呼ばれる)ことも多く、より治りにくくなっています。そのため、血液検査で病気の勢いが強いと判断したときは適切な抗生剤を選択し、静脈内投与(点滴)による治療が必要となります。効果があった場合、多くは24時間以内に解熱します。
[発熱を繰り返すそのほかの病気は?]
 3歳ごろからは扁桃腺炎、また腎臓などに異常があったときの尿路感染症(特に腎盂腎炎)なども多く経験します。時には、何か重い病気が潜んでいるときもあります。

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