第3回 急性咽頭炎・中耳炎

発熱を繰り返す病気 急性咽頭炎・中耳炎  乳幼児で頻度が多いのは、インフルエンザ...

発熱を繰り返す病気
急性咽頭炎・中耳炎

 乳幼児で頻度が多いのは、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスではありません)または肺炎球菌によるものです。これらの菌は中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、咽頭炎、肺炎、時には髄膜炎の原因となります。
[症状は?]
 多くの患者さんが1カ月に一度は決まって発熱するというようになります。いったん発熱すると、1〜2日では解熱しないことがほとんどです。ただ、熱が続いていても比較的元気なこともあります。また、午前中は解熱していることが多く「今日で治ったかな」と安心していると、夕方からまた熱が出て、救急外来を受診するということになります。血液検査をすると、CPR検査(細菌感染症などで重症ほど値が大きくなるタンパク)が陽性を示し、多くで白血球数が増加しています。
[なぜなるの?]
 これらの菌は子どもの鼻やのどにいますが、多くの人は無症状です。繰り返す人には菌に対する抵抗力(抗体)に異常のあることが分かってきています。ただし、病気を繰り返していた人も3歳ごろまでには抵抗力がついてきます。そのため、この病気にかかるのは多くが3歳以下です。
[治療は?]
 抗生物質を使用します。経口投与(内服)による治療では、現在、最も効くといわれている抗生剤を使用してもその効果は十分ではありません。最近、これらの菌が薬に抵抗を示す(耐性菌と呼ばれる)ことも多く、より治りにくくなっています。そのため、血液検査で病気の勢いが強いと判断したときは適切な抗生剤を選択し、静脈内投与(点滴)による治療が必要となります。効果があった場合、多くは24時間以内に解熱します。
[発熱を繰り返すそのほかの病気は?]
 3歳ごろからは扁桃腺炎、また腎臓などに異常があったときの尿路感染症(特に腎盂腎炎)なども多く経験します。時には、何か重い病気が潜んでいるときもあります。