基礎体温表で自分の性周期・月経周期を知りましょう
Vol.51
理解しているようで、していない!? 月経・排卵の基礎知識
基礎体温表で自分の性周期・月経周期を知りましょう
月経が遅れ、“妊娠?”“病気かしら?”と、不安に思った経験がある人も多いのでは。でも、月経と排卵の基礎知識がしっかりしていれば、必要以上に不安になったりはしなもの。今月は排卵と月経の基礎知識について、宇都宮市大寛町のうえの医院院長・上野裕さんに伺いました。
月経・排卵について、自分の知識だけで判断するには自信をもてない場合があると思います。そうしたときのためにも、女性は排卵・月経周期=性周期に関する基礎知識を深めておきましょう。
卵巣の役割とは㈰排卵すること ㈪卵胞ホルモン(E)と黄体ホルモン(P)を分泌することです。その卵巣を刺激し、機能させるのが脳下垂体ホルモン(FSHとLH)で、さらに下垂体は隣接する視床下部からの刺激を必要としています。すなわち、“視床下部→下垂体→卵巣→排卵・EとPの分泌→妊娠か月経”の流れが性周期を作り、それは12歳ごろから50歳くらいまで続きます。
■排卵を基準に性周期を考える
以下、下垂体・卵巣・子宮の範囲に限定して話を進めます。
月経の終わりごろから、FSH分泌が増加します。これに刺激を受けた原始卵胞(卵巣内に多数あります)が成長。さらにLHが一時に放出されると、卵胞から卵子が飛び出します(=排卵)。その過程で卵胞はEを分泌し、そして排卵後にはPも産出するのです。
さて、卵子が精子と合体し子宮に着床すれば妊娠成立ですが、妊娠しなければE+Pの効果で厚くなった子宮内膜は崩れ落ち、血液と共に子宮外へ排出されます。これが月経です。まず排卵があり、その後に月経があるわけです。ですから、排卵を基準として性周期を考えることに、慣れておくべきなのです。
そうは言っても、排卵を自覚することは難しいことです。では、どうすれば良いか。それは基礎体温を記録することです。次回排卵日を予測することはできませんが、最終排卵日の確認には力を発揮します。
基礎体温表上、月経開始から排卵までは低温が続き(多くは14日〜16日)、排卵すると0・5度ほど高くなり、妊娠しなければ約2週間で下がって、月経が来ます。排卵が遅れると低温が続き、妊娠の場合には排卵後2週間以降も高温のままで続きます。
この基礎体温表は、記録しておくといろいろなときに役立つのです。