vol.5 平均寿命と食事バランスの関係は?(その2)
| vol.5 平均寿命と食事バランスの関係は?(その2) 前回は、1日に摂るカロ... |
vol.5
平均寿命と食事バランスの関係は?(その2)
前回は、1日に摂るカロリーのうち、たんぱく質(P)から摂るカロリーが全体の12%くらい、脂肪(F)から摂るカロリーが25%くらい、澱粉(C)から摂るカロリーが63%くらいが日本人にとって一番良い食事バランスだと言いました。日本人が世界一長寿になったころの日本人のPFCバランスがこの比率だったのです。
この話ちょっと難しいかなと思いましたが、これは大事なポイントの一つですから、ぜひ覚えておいてください。でも、私は栄養士ではないのだからPとかFとか、あるいは食物のカロリーがどれくらいか計算できないと思う人がたくさん居るでしょう。私だって正確な計算なんかできません。大体でいいんです。そのうち食事バランスガイドのお話をしますので、それでちょっと勉強して頂ければ大体わかるようになると思います。
世界一長寿になったもう一つの食事バランス
今週はもう一つちょっと難しい話をします。日本人が世界一長寿であるもう一つの食生活上の理由は、日本人が摂っているたんぱく質の種類別の比率だと思います。
たんぱく質は、人間の体を作るといわれている非常に大切な栄養素です。このたんぱく質には、ご承知のように大豆に代表される「植物性たんぱく質」と肉と魚のような「動物性たんぱく質」とがあります。日本人の食生活は、平均的にいうと摂取しているたんぱく質の半分が植物性たんぱく質で、半分が動物性たんぱく質なのです。しかも動物性たんぱく質のうち半分が肉、半分が魚なのです。もう一度いいますと、摂っているたんぱく質全体を100%とすると、全体の半分50%は大豆などの植物性たんぱく質、残りの50%のうち25%が肉、25%が魚ということです。動物性たんぱく質は肉と魚が半々ということですね。
一方、外国人はどうかというと、国によっても多少違いますが、動物性たんぱく質が全体の70%前後、植物性たんぱく質が残りの30%前後、また動物性たんぱく質のうち大部分は肉で、魚は少ない。
歴史的には、日本人の摂っているたんぱく質は植物性たんぱく質が多く、動物性たんぱく質は非常に少なかったのですが、戦後次第に動物性たんぱく質の摂取が増え、その結果植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の摂取比率が同じくらいになり、また、動物性たんぱく質のうち肉が半分、魚が半分という形になったのです。それが今から30年くらい前、日本人が世界一長寿になったころの日本人の食生活の姿でした。
しかし、この摂取たんぱく質の種類別バランスも、前回お話したP・F・Cバランスと同様、近年乱れ出し、これからが大変心配なのです。














