vol.4 平均寿命と食事バランスの関係は?(その1)
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vol.4
平均寿命と食事バランスの関係は?(その1)
日本人の戦前(今から65年くらい前)の平均寿命は50歳以下で世界の平均寿命より低かった。日本人が世界の平均並みになったのは昭和30年ごろです。それから急速に伸びて、世界1位になったのはたしか昭和52年です。
人間の寿命の長短は、その食事の良し悪しに左右されます。戦前の食事は澱粉(炭水化物)にかたよっていた。昭和12、13年、僕が小学2、3年のころの日本人の食事は、一日に摂っている総カロリーのうち、なんと83%は澱粉からとっていた。脂肪からはわずかに7%。タンパク質からは10%くらい。米だけでお腹をいっぱいにして満足していた。おかずがいかに少なかったかですね。
今に比べれば、当時の食生活は栄養的には極めて貧しかった。
世界一長寿国になった昭和52年ごろが、理想的な食事バランス
平均寿命が1位になった昭和52年ごろをみると、一日に摂っているカロリーのうち、澱粉から摂っているカロリーは63%に減少しました。一方、脂肪から摂っているカロリーは25%くらいに増え、タンパク質からは12%くらい。この三つの栄養素の比率が日本人にとって一番良かった。そのころ、日本人の平均寿命が世界一になったのです。この澱粉・脂肪・タンパク質の3つの摂取カロリーのバランスの良いことが大切なのです。近年、それが乱れてきた。
一方、アメリカの食事はどうか。1日に摂っているカロリーのうち、なんと45%は脂肪から。澱粉からは41〜42%。残りがタンパク質から。いかに脂肪の摂取が多いか。その結果、肥満が多くなり心臓病が増えた。しかし、アメリカはそれじゃいけないというので、脂肪から摂るカロリーの比率を45%から30%台くらいに落とす。逆に澱粉から摂るカロリーは40%から50%〜60%に上げる食育政策を始めたのです。
ところが日本ではどうか。30年くらい前、日本が世界一長命となった昭和52年ごろの食生活を仮に「日本型食生活」と名付けると、今それが乱れ始めたのです。今でも日本は世界一の長寿国ですが、これからが大変心配なのです。
沖縄の男性は、今から十数年前までは日本一長命だったのが、今は全国25位に落ちてしまった。1位は長野県です。十数年のうちに、なぜ25位に落ちたのか。沖縄の男性は食生活が欧米化するスピードが速かったからだと思います。一日に摂るカロリーのうちタンパク質(プロテイン・P)から摂るカロリーの比率と、脂肪(ファット・F)から摂るカロリーの比率と、澱粉(カーボハイドレート・C)から摂るカロリーの比率が、悪くなってきたのだと思います。
このP・F・Cのバランスは大変大切なポイントの一つなのです。














