| ホームズ: |
「先生は、カラーセラピストとしてご自身の事務所を設立される以前は、住宅会社でインテリアコーディネーターのお仕事をなさっていたんですよね?今もお家の色彩計画の相談にアドバイスすることがおありとか・・・」 |
| ホームズ: |
「先生は、カラーセラピストとしてご自身の事務所を設立される以前は、住宅会社でインテリアコーディネーターのお仕事をなさっていたんですよね?今もお家の色彩計画の相談にアドバイスすることがおありとか・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「はい」 |
| ホームズ: |
「今日は住まいと色の関係について、住宅会社での経験と専門のカラーセラピーの”色による癒し”の両方の観点から、お話を聞かせていただきます」 |
| 鮎沢先生: |
「はい」 |
| ホームズ: |
「『住まいの色彩計画』と一口に言ってもいろいろなケースがありますよね」 |
| 鮎沢先生: |
「ええ、例えば壁の色。壁の色はその面積から見ても色彩計画の重要な要素ですけど、一度施工してしまうとそう簡単にリフォームするわけにはいきませんものね。まず大まかにお話しますと、赤などの暖色系の色を壁に使うとその部屋では脈拍が速くなって血圧も上がると言われています。特に『赤』はエキサイティングな気持ちになるんです。だから、商業空間には『赤』などの暖色を使うケースがよくありますよ。例えばゲームセンターとか、最近は少なくなりましたけど、ちょっと前のファーストフード店とか」 |
| ホームズ: |
「あっ、あるある・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「『赤』はエネルギーの色で、食欲を刺激してくれたりもするんですよ。例えば中国料理店の内装は『赤』中心でしょ」 |
| ホームズ: |
「そうですね」 |
| 鮎沢先生: |
「ご承知のように中国は風水が盛んで、風水ではこの『赤』や黄色をもともと重んじているんですが、『レストランに赤』は色の理論上から見ても理にかなっているんですよ」 |
| ホームズ: |
「へぇ~。じゃあ僕の家のキッチンも赤中心でまとめて・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「でもね、ホームズ君。私のインテリアコーディネーター時代の経験でも、壁を『赤』になんていうお客様はいませんでしたよ。ただ、システムキッチンを『赤』で統一したお客様はいらっしゃいましたけど。奥様もとっても元気な、素敵な方でしたよ」 |
| ホームズ: |
「先生、キッチンやダイニングにブルーってどうですか?実はあるメーカーのショールームで見たんですけど、ブルーのシステムキッチンが格好良かったんですよ」 |
| 鮎沢先生: |
「う~ん、ブルーのシステムキッチンですか。ショールームはあくまでも商品見本を展示するところだから、割と主張の強い色で展示するんですよね。私はブルーのキッチンだと食材があまりおいしそうに見えないと思います。ショールームではむしろ照明に注目して下さい。明かりが緊張を和らげてくれたり、くつろぎや安らぎを与えてくれます。照明計画も色彩計画のうちなんですよ」 |
| ホームズ: |
「なるほど・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「特にダイニングは、自立神経を刺激し、活性化を促し、食欲も出て、消化も助けてくれる『暖色』を上手に取り入れていただきたいですね。赤以外ではオレンジ。『オレンジ』には気分を明るくしてくれる効果があるんです」 |
| ホームズ: |
「へぇ~」 |
| 鮎沢先生: |
「ただし『オレンジ』など、暖色は上手に使わないとチープな感じになってしまうんです。その『オレンジ』という色の持つ”安くて(チープ)、カジュアル”というイメージを逆手にとって上手にメッセージしているのが、牛丼の吉野屋さんじゃないのかなぁ~(吉野屋さんの看板はオレンジ色)なんて考えているんですけど・・・」 |
| ホームズ: |
「『安い!うまい!』、でしたっけ・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「『オレンジ』色の革製品がなぜかビニール製に見えてしまう事があるじゃないですか」 |
| ホームズ: |
「ふむふむ」 |
| 鮎沢先生: |
「ですから『オレンジ』を使う時はテクスチャーというか、その素材感を大切にしてチープにならないように工夫して下さい。『オレンジ』をダイニングの小物に使ったり、オレンジ色の柔らかい光の照明もおすすめです」 |
| ホームズ: |
「なるほど。他に暖色というと・・・黄色はどうですか?」 |
| 鮎沢先生: |
「”黄色は頭脳明晰の色”などと言って、脳を活発にする働きがあるんですよ。他に内蔵の働きを活発にしてくれます。例えばお手洗いの小物に黄色のタオル、黄色のスリッパといった小物使いはおすすめです。『黄色』が消化を促進して・・・」 |
| ホームズ: |
「僕、便秘しているんですけど・・・便秘に効きますか?」 |
| 鮎沢先生: |
「沈静化の作用を持つブルー系よりは効果的ですよ」 |
| ホームズ: |
「僕の家のトイレの小物は全部緑なんですよ」 |
| 鮎沢先生: |
「『緑』は暖色と寒色の中間にあたる色で、自然とやすらぐ色ですから無難な色ですね。お手洗いは悪くはないですけど、緑を沢山使いすぎると、落ち着きすぎるとでも言いましょうか、優柔不断な人はより行動が遅くなってしまう傾向があります」 |
| ホームズ: |
「なっ、なんですって!?僕の勉強部屋は、薄いグリーンの壁に濃いグリーンのカーテン、黄緑色のじゅうたんと、『緑』で統一してあるんです。しまった、だっ、だから眠くなるんだ~!」 |
| 鮎沢先生: |
「ホームズ君の場合は、私にはわかりませんけど、勉強部屋やオフィスには、ブルーなどの寒色系がおすすめです」 |
| ホームズ: |
「・・・・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「寒色を多く使った部屋では、脈拍も遅くなり、血圧が下がり、時間を短く感じるというデータもあります。時間を短く感じるのは集中力が増すからなんですよ」 |
| ホームズ: |
「・・・・・・」(ホームズかなり落ち込んでいる様子) |
| 鮎沢先生: |
「オフィスをブルーなどの寒色で統一すると、8時間働いても6時間くらいにしか感じなかったと回答した例もあるくらいですから」 |
| ホームズ: |
「・・・・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「私、よく眠れないとおっしゃる方には、ブルーとかラベンダー色のシーツや布団カバー・パジャマをおすすめするんです」 |
| ホームズ: |
「じゃ、寒色系のカーテンはどうなんですか?」(妙に真剣なホームズ) |
| 鮎沢先生: |
「ホームズ君、眠れないの?・・・」 |
| ホームズ: |
「あっ、えー、僕って不眠症なのかな~?」
(ホームズ、小学生のくせに不眠症かよ?) |
| 鮎沢先生: |
「じゃあ、まず寝室の色を整理してみると良いんですよ。部屋の小物などで、『赤』のような強い色が数多く働いているとごちゃごちゃと何か落ち着かなくて、よく眠れなくなるという例は少なくないんです。ホームズ君の不眠症が全て色で解決できるとは思えないけれど、まずは色の整理をしてみて下さい」 |
| ホームズ: |
「はい。先生、なんか僕の家、『色彩計画』全然ダメですね・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「そんなことないですよ。今お話したのは一般論なんですから」 |
| ホームズ: |
「そうですか?・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「私のカラーセラピーのレッスンでは説明していますけど、人にはそれぞれ固有のトゥルーカラーというか、ソウルカラーがあるんですよ。今回は最大公約数のお話をさせていただいているので触れませんけど」 |
| ホームズ: |
「先生、次回はそこら辺をもっと詳しく伺いたいと思いますので、お願いします。ところで最後にみんなの集まるリビングルームの色は?」 |
| 鮎沢先生: |
「家族の共通して好きな色の中で、相談して決めるのが理想ですけど、できるだけ具体的にあげてというのが今回のテーマですから、落ち着いたピンク、グレイッシュなピンクなどは無難だと思います」 |
| ホームズ: |
「えっ、僕の家の居間はグレイがかった薄いピンクのカーテンですよ!やったぁ!」 |
| 鮎沢先生: |
「よかったですね。ピンクには人をやさしくさせる効果があるんですよ。筋肉を柔らかく弛緩させるというか、攻撃性を抑えるというか、以前アメリカの刑務所内で大暴動が起こった時に、刑務所の壁をピンクに染めることで暴動がおさまったという実例も・・あっ・・・ごめんなさい・・・」 |
| ホームズ: |
「刑務所なんですか!?・・・」 |
| 鮎沢先生: |
「ごめんなさい」 |
| ホームズ: |
「先生、今回はそろそろまとめて下さい」 |
| 鮎沢先生: |
「そうですね。最近の住宅の壁の色は、アイボリーに代表されるようなシンプルなものが主流ですから、色はファブリックで手軽に取り入れて下さい。部分的にラグを敷いたり、カーテンやテーブルクロスやランチョンマットなど、色の組み合わせを考えながら購入していって下さい。それから次回にでも詳しくお話ししますけど、高齢者の方に向く『住まいの色』というのがあります。高齢者は視力も弱まってきますから、色の組み合わせについても、割とコントラストをはっきりさせた方が良いなどと一般的に言われています」 |
| ホームズ: |
「なるほど」 |
| 鮎沢先生: |
「最後に、住まいと直接関係ありませんが、世のお母さんお父さんへ、男の子だからブルー系、女の子だからピンク系などといった決めつけはどうかと思います。日頃からその子が好む色、選ぶ色を見極めて下さい。実は、子供は大人以上に『色』に敏感なんですよ」 |