第29回 2世帯住宅の間取り

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   2世帯住宅の間取り 

質問  来年、建て替えを考えていますが、資金的な部分も含め、少し離れて暮らしている夫の両親との2世帯住宅を考えています。とっても良くしてくれている両親ですが、結婚以来ずっと私たち家族だけで暮らしてきましたこともあり、2世帯住宅は共有部分を設けた形をと夫と話しております。
  漠然として申し訳ないのですが、2世帯の間取りで気にしたいところなどを教えていただきたいのです。建て替えを機に私自身も働きに出ようと思っており、日中の子供の世話を両親にお願いする事が多くなるかと思います。子供は現在2歳です。
(石橋町 29歳 主婦)

 

回答  「2世帯住宅」のプランは、住宅メーカーでも、各社様々な提案がされていて、それぞれよく研究された商品があります。まずは1度参考にいくつかご覧になるところからスタートすることをおすすめいたします。
 実は・・・実は私自身、2世帯(親子同居)で住んでおりません。そんな私ではありますが、質問文から判る範囲でお答え申し上げます。住宅の設計においては、たとえ夫婦間であっても、それぞれの価値観やご要望のライフスタイルの最大公約数を見つけ出すことは、容易ではないのです。ですからそれが世代を越えた価値観や各々の望むライフスタイルとなると、それらの最大公約数探しはさらに難しくなるのが事実です。
 今回のケースでの同居のメリットは、質問文にお書きになっているように、資金的な利点、子供の面倒を見てもらうといった親子の助け合いに加えて、精神的な充足感、世代を超えた家族の繋がりなどが挙げられます。逆にデメリットとして予想されるのは、世代による価値観の違い、生活リズムの違い、家計分担の難しさ、一定のプライバシー確保の難しさ(またはプライバシーに関する認識の微妙なずれ)、親子間の甘え(によるどちらかへの大きな負担)、遠慮が裏目に・・・などです。そこで、設計前に、これらの項目について、まず夫婦間、続いて親子間でお話し合いをもたれて、生じる恐れのある問題点についてしっかり把握しておくべきと考えます。 失礼な言い方になってしまいますが、安易な気持ちで同居を始め、トラブルを抱えるようなことになっては良くありません。話し合いの結果、「それぞれが自立、相互尊重、ケースごとの一致協力」などといったルールができれば、それが素敵な2世帯住宅づくりの第一歩。生じる恐れのある問題点をひとつずつ解消するための丁寧な設計は、それらの基本ルールを踏まえた上で、それぞれの生活スペースのどこまでを共有部分とするかで、決まります。