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vol.13 “日本の食料自給率”は大丈夫か?

vol.13 “日本の食料自給率”は大丈夫か? (フードマイレージ)  追補...

vol.13
“日本の食料自給率”は大丈夫か?
(フードマイレージ)
 追補㈵

 コラム延長のリクエストがありましたので、わが国の食料自給率の低さについて、別の視点から2つお話を追加したいと思います。日本の食料自給率の極端な低さ、逆に言えば大量の食料を世界各地で買い集め輸入している現在の姿を、環境上問題ありとして指摘する動きがあります。その1つが、「フードマイレージ論」(?)です。
 フード(食料)マイル(距離の単位)という言葉は、今から15年くらい前に英国の理論家が提唱した運動に由来しています。具体的には、まず食料が生産されたところから消費されるところまで輸送されてくる距離に着目します。そして、その輸送のための燃料として消費されるエネルギーをできるだけ減らして、環境に与える負荷を軽くするために、なるべく近くでとれた食料を食べるべきだという考え方です。
 確かに、日本は今世界中から年間何千万トンもの穀物、食料を輸入していますが、それを運ぶために船が重油をたいて走ってくる間に放出されるCO2等の量は膨大なものがあると思います。なるべく近くでとれた食料を食べることによって、輸送にともなうエネルギー消費をできるだけ減らし、環境への負荷を軽減しようということは大切な視点だと思います。

“やっぱり地産地消が基本だ”
 日本では、農林水産政策研究所が、「日本の国別食料輸入量」にそれぞれの「輸出国から日本までの輸送距離」を乗じた数値を「フードマイレージ」として計算しています。その一部を紹介しますと、大豆や小麦などほとんどが外国生まれである“天ぷらうどん”の材料が、輸入先国から日本に運ばれてくるまでの距離と日数は、例えばうどんの材料の小麦はカナダのバンクーバから日本へ7900kmを14日かけて、同じくオーストラリアのフリーマントルからは8300kmを14日かけて、天ぷら油の原料となる大豆はアメリカのニューオリンズから1万7000kmを30日かけて、同じくブラジルのサントスからは1万9000kmを37日かけて、エビはインドネシアのスラバヤから5900kmを14日かけて、同じくタイのバンコクからは4500kmを14日かけて日本に運ばれてきます。
 この輸入相手国別の日本の食料輸入量×輸出国から日本までの輸送距離=フードマイレージt・km(トンキロメートル)は、発表されている平成12年の計算例では5002億t・kmになるのだそうです。韓国は1487億t・km、米国は1358億t・kmだそうです。日本のフードマイレージの大きさが目立ちます。
 言うまでもなくこの考え方は、なるべくその土地でできたものをその土地で食べようという、地産地消を推進していく大きな理由の一つだと言えると思います。