vol.6 患者さんに多い“歯の根の治療”

 歯科の治療というと、虫歯を治したり被せ物をしたり、目に見える治療だけと思いがち...

 歯科の治療というと、虫歯を治したり被せ物をしたり、目に見える治療だけと思いがちですが、実は見えない部分の治療も多いのです。その一つが、歯の根の治療です。どんなに良い差し歯を入れたとしても、肝心の土台(根)がしっかりしていないと意味がなく、歯を残すために最も大切なことです。
 「この前虫歯を治療したはずなのに、噛むと痛くなってきて…」という患者さんがよくいますが、それは、歯の根が炎症を起こしているためです。
 歯の中には神経が通っていますが、虫歯治療等の際に“削るとしみるから”と、安易に神経を抜いてしまうケースがあります。痛みなどの症状がない場合は、できるだけ神経は抜かない方が歯のために望ましいです。やむを得ず神経を抜く場合には、通常、抜いた後の空洞に薬を詰めてふさぎます。しかし空洞のまま、あるいは不完全な詰め方だと、そこに菌が入り込んで培養し、のちに炎症などを引き起こし、自覚症状となって表れてくる場合もあるのです。
 痛みがあってどうしても神経を抜かざるを得ない場合は、抜いた後、すき間ができないよう緊密に薬を詰めます。これは保険治療でできます。

1128_natori_before.jpg1128_natori_after.jpg
治療前(左)は黒く見える空洞部分が、治療後(右)は薬を詰めて白く見えます