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2010年02月 アーカイブ

2010年02月05日

子どもの自立心を育てる“親のテクニック”

上野通子のちょっとからくちTALK
子どもの自立心を育てる“親のテクニック”

 最近の親子をみていて思うことがあります。それは、子どもたちに「親のために自分がしっかりしなくては」「親に何かあったら自分が親の助けにならなければ」という気持ちが培っているのだろうか? ということです。
 最近の子どもは、「親に面倒をみてもらうのが当たり前」と感覚で身につけていないでしょうか? 大人になっても、「いつまでも面倒見てもらうのが親孝行」と思っていないでしょうか? 
 もちろん、「子どもの面倒になるつもりはない」「子どもは自立してくれれば、それでいい」という親もたくさんいるでしょう。「面倒をみさせるために育てているのではない」という声もたくさん聞こえてきそうです。
 結果はそれで良いでしょう。でも、子どもの成長過程での自立心や情操面ではどうでしょうか。お金も含め自分が面倒みてもらった親への“恩”。これを心に刻むことは人間として大切なことです。「その恩をいつかは返す」。その感情や愛情が、今の日本人に欠けてはいないでしょうか?
 前回、「国や社会から受けた恩恵は、余裕ができたらいつかは社会に返す」という話を書きました。自分の親への恩は、それ以前の話ですね。

“頼られる”ってうれしい
 あるお母さんから、「子どもが、自立心がなくて困っている」と相談を受けました。私は、子どもが親を全部頼り切るような子育てをすると、子どもの自立心が育たないと考えているので、「言葉のはしはしに、『私たちはあなたに期待しているのよ』『いつか体が弱くなったら面倒みてくれる?』『がんばって大きくなったら世話してね』など、押しつけにならない程度に子どもに伝えてみてはいかがですか」と言いました。
 これは幼いころから、ちらちら見せるのが効果的です。そうすることで、子どもは小さいながらも、「親が自分を頼りにしてくれている。自分は頼られる存在だ」と思います。これは大きな自信であり、「がんばって勉強して、お父さんやお母さんの役に立ちたい」という気持ちにも繋がります。
 あのお母さんは、子どもに言ってみたそうです。「お母さんが歳を取って歩けなくなったらおんぶして歩いてくれる?」って。そうしたら子どもは、「わかったよ。お母さんをおんぶして歩いてあげるよ。僕にまかせてよ」って、うれしそうに言ったそうです。
 小さな子に自立心を育てる親の一つのテクニックとして、子ども自身が「自分は親に頼りにされている」「いつかは、弱くなった親を自分がしっかり面倒をみる」。そういう気持ちが、子どもを頼もしく育てることになると私は思うのです。

2010年02月26日

読者からの質問3つに答えていただきました

 ちょっと気になる体の悩みを抱えていながら、“でも、病院に行くほどでもないし…”と思っている人は多いもの。そこで今回は、宇都宮市大寛の「うえの医院」院長・上野裕さんに、読者から寄せられた質問に答えて頂きました。

Q.40歳を過ぎても生理痛がひどいです。子どもは3人います。婦人科の病気はありませんが、これから先も生理痛に悩まされるのは嫌なので、何か良いアドバイスをお願いします。

 正常分娩(帝王切開は除く)後も疼痛が軽くならない場合、子宮内膜症が疑われます。婦人科で診察を受け、内膜症の有無を調べてください。もし、子宮・卵巣に大きな異常がなければ、ピルの服用で排卵を止めることが有効です。ただし、2年以上の連続服用は好ましくありません。
 また、個々の体質に合わせた漢方薬が疼痛を軽くすることもあります。鎮痛薬の使用については、市販薬よりも医療機関からの薬剤をお考えください。

Q.3人の子どもを持つ32歳の母です。3人目を一昨年の12月に出産して以来、トイレの回数が増え、尿意を感じてからトイレへ行くまでに少々間に合わないこともあります。自分では過活動膀胱ではと思っています。

 推測されている通り、膀胱粘膜が興奮状態にある過活動膀胱が最も考えられます。原因不明のことが多く、抗コリン剤や意識的に排尿間隔を延ばす膀胱訓練法が有効です。時には、心療内科的診療が必要な場合もあります。
 尿失禁を伴う方は、尿道括約筋など骨盤底部筋の弛緩の有無を、婦人科・泌尿器科で確認すべきでしょう。

Q.実母が卵巣がんにかかり、自分もいつかは同じようにがんになるのだろうかと考えてしまいます。今現在の医療でわかっている範囲で「がんの遺伝」について教えてください。

 がんの5%は遺伝的な影響(欠陥遺伝子の保有)を受けていると考えられています。ある種の大腸がん・乳がん・甲状腺がん・皮膚がんなどについては、その影響大です。
 しかし、遺伝的要素だけではなく、日常生活での負荷が加わることが発がんの要件ですので、喫煙・偏食・アルコール過剰摂取・過労などを避けるようにすれば、がんへの危険度は減るでしょう。当然、血族にがんの発症例があれば、そのがんに関する検診は丁寧に行うべきです。

vol.9 自分の歯で噛めるのが一番!

 現代の技術では、歯を失っても見た目も自然な人口歯が入れられます。しかし、歯は自分の歯が一番。しっかり咀嚼(そしゃく)でき、おいしく味わえる自分の歯に優るものはありません。だから、できるだけ抜かない方が良い。安易に抜かず、1本でも多く自分の歯を残すことが望ましいです。
 しっかり噛める良い歯を残すためには、歯磨きの習慣化などセルフケアが必要不可欠です。また、定期的に歯科検診を受け、虫歯や歯周病の予防・早期治療をすることも重要です。歯科医と患者さんとの共同作業とも言えますね。
 そして、歯の状態によりどうしても残しておけない場合、インプラントや差し歯、ブリッジなどの治療を行います。治療後も定期的なメンテナンスを受け、経過をチェックし、最適な口内状態をキープする、これが歯をそれ以上失わないために大事なことです。
 よく噛める歯は、健康づくりの第一歩。自分の歯で毎日食事をおいしく食べることは、心と体の健康を保ち、生活の質を高め、ひいては人生をより豊かなものにしてくれると思うのです。

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