第10回 新しい予防接種
| 外国ではすでに行われているものですが、最近相次いで、新しいワクチンの接種が可能に... |
外国ではすでに行われているものですが、最近相次いで、新しいワクチンの接種が可能になりました。今回、3種類のワクチンについて説明します。任意接種のために有料ですが、一部市町村では経済的な補助を開始しています。
[ 肺炎球菌ワクチン ]
肺炎球菌は、肺炎、中耳炎、咽頭炎、時には髄膜炎を引き起こします。接種は、2カ月齢以上9歳未満が対象です。商品名は、「プレベナー」で、何種類もある肺炎球菌のうち7つの重要な肺炎球菌に対するワクチンです。以前より、わが国にあったワクチンとは異なって、このワクチンは特殊な加工がしてあるため、2歳未満の乳幼児でも十分な免疫をつけることができます。欧米の報告では重症な肺炎球菌感染症の90%以上が減少したとされています。
[ Hibワクチン ]
Hib(ヒブ)はインフルエンザ菌b型の略称。新型、季節型で騒がれたインフルエンザウイルスとは異なります。Hibは肺炎、敗血症、喉頭蓋炎などを引き起こします。細菌性髄膜炎の患者さんの半分以上がこの菌で起こります。商品名は「アクトヒブ」です。2カ月以上5歳未満が対象ですが、現在、供給量が少なく必要量に追い付いていません。
上記2つのワクチンは、3種混合ワクチン(DTP)と同日に接種が可能です。主治医の先生と相談してください。また、ワクチンの副反応は、発熱や接種部位の脹れですが、その頻度は他のワクチンと変わりません。
[ パピローマウイルスワクチン ]
子宮の入り口付近にできるがんを「子宮頸がん」といい、原因はほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)で、多くの場合、性交渉によって感染します。HPVは100種類以上のタイプがあり、約15種類が子宮頸がんの原因となります。今回の商品名「サーバリックス」は、子宮頸がんの原因として最も多いHPV16型と18型の感染を防ぐワクチンです。10歳以上の女性が対象。ただしすべての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではないため、子宮頸がんにかかる可能性はあります。しかしワクチンを接種しなかった場合と比べれば可能性はかなり低くなります。














