読者からの質問3つに答えていただきました vol4
Q.子宮頸がんになりやすいのはどんな人ですか? また、頸がんになっても出産はできますか?(40歳)
頸がんの原因の大部分は、発がん性をもつ数種類のパピローマウィルス(PV)に感染するためです。そして、日常的に多く見られるウィルスです。感染ルートは性交渉なので、経験者は誰でも頸がんを発生する危険性を有しています。現在、発がんPV中の8割に対して感染予防効果があるワクチンが、日常診療で使用されています。
ごく初期のがんの場合には、子宮温存手術が可能です。初期のがんや前がん状態を見つけるためには、毎年の検診が不可欠です。
Q.月経の7日~10日前から、悪寒・微熱・イライラがでます。心理的ストレスもありますが、月経前症候群の可能性はあるでしょうか?(34歳)
月経が始まると症状が治まるならば、月経前障害が考えられます。高温期に卵胞ホルモンを補充することで、7~8割の方に改善がみられます。この方法が無効な方には、個々に見合った漢方製剤による治療を考えます。
Q 3歳児の母親です。去年の5月と今年の2月に流産しました。どちらも初期のものでした。2回も流産が続いたので、何か検査をするべきか考えています。2人目不妊ではないかとも悩んでいるのですが、病院に行くべきでしょうか?(33歳)
ちょうど、日本産婦人科医会から研修ノートが届いたので、これをもとにお答えします。通常は3回流産が連続すると「反復流産」と診断しますが、質問者が33歳ですので、そうなる前に病院で検査を受けることをお勧めします。反復流産に対する一般的な検査内容は次の通りです。
①子宮の大きさや形を超音波検査、子宮卵管検査で調べる
②血液凝固因子抗リン資質抗体の検査
③甲状腺ホルモン検査
④抗HLA抗体検査で免疫機能を調べる
⑤夫婦の染色体検査(場合によって/今回はすでにお子さんがいるので当てはまりません)
ただし、半数の方は原因がわかりません。しかし、その7割の方は無治療でもその後に妊娠・出産されているとの報告もあるようです。