第13回 グリーフケア
| 大切な人との死別の場合、人は悲しみ「悲嘆(グリーフ)」を感じ、長期に特別な精神... |
大切な人との死別の場合、人は悲しみ「悲嘆(グリーフ)」を感じ、長期に特別な精神の状態を経験する。しかし、人はこの悲嘆のプロセス「グリーフワーク」を経て、やがてこれを乗り越えて、故人のいない環境に適応していく。この「グリーフワーク」のプロセスを支えて見守ることが「グリーフケア」といいます。
医療の進歩によって、子どもの病気の多くは治癒するようになっていますが、事故などによる子どもの死は少なからずあります。グリーフワークの経過は通常以下の様です。①ぼうぜんとし、何事も手につかない時期。②死を現実として十分に受けとめられない時期。③死を受け止めることができた時期。この時期には、生前にしてやれなかったこと、あるいは自分が死の原因を作ったのではないかなどの気持ちがみられることも。④乗り越えて、新たな自分、新たな社会関係を築いていく時期。個人差はありますが、子どもの死の場合は2年~5年とされています。
病的なグリーフワークは 10%~15%に見られるとされ、専門医によるカウンセリングや薬物療法などが必要になることもあります。
グリーフケアの基本的な考え方は、悲嘆のさまざまな感情を正常なものとして認め受けとめます。「お気持ちは良く分かります」や「残されたお子さんのためにも頑張って」ではなく、「さぞかしつらいでしょうね」という言葉が適当かも。
時に、悲嘆が大きい場合、子どものことを喋りたくない、といった気持ちが現れます。しかし、いつまでも避けていると、「グリーフワーク」は進みません。少しずつでも、悲嘆を表現することが必要です。その方法としては、詩を書くとか、子どもに手紙を書いてみるといったことも効果的とされています。また、「グリーフケア」を目的とした会などに参加し、経験者に話を聞いてもらうことも効果的です。私たちの病院では、小児がんで亡くなった人たち自らがこのような会を立ち上げました。全国には、すでにいくつかあります。
この悲嘆は、兄弟にもいえます。、年齢によっても現れる反応は違い、大人には理解しにくいこともあるとされています。今回は死別について述べましたが、子どもにとってこのような別れは、離婚などにも当たります。














