子供と大人の矯正歯科
歯列矯正専門 つぶら矯正歯科クリニック 螺良 典秀院長のコラムです
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医
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- どこに行けば矯正できるの? 保険はきくの?
- 何歳まで矯正治療ってできるの?
- 銀色の矯正装置ってイヤだな…目立たない方法ってあるの?
- 矯正治療中の歯磨きって大変そう、痛そうだし…
- 指しゃぶりっていけないの?
- 私の歯並びっていいのかな?悪いのかな?
- 何歳になったらはじめたらいいの?
- 歯並びが悪いとナゼいけないの?
どこに行けば矯正できるの? 保険はきくの?
| VOL.8 最終回 Q.どこに行けば矯正できるの? 保険はきくの? A.正しい矯正治療を受けていただくための指標として、各種矯正歯科学会の認定医制度があります。例えば、日本矯正歯科学会では、大学病院等における5年以上の矯正歯科臨床経験を有し、厳しい審査に合格した歯科医師が認定医として認められております。 矯正専門医院の先生の多くはこの認定医を取得しておりますので、専門医院を受診するのが安心と言えるでしょう。もし、専門医院ではない場合、すべての歯科医師が矯正技術を習得しているわけではありません。「矯正歯科」の標榜があることと、専門の知識を持った先生が治療するのかをご確認ください。そして、いくつかの医院を訪問し、先生の考え方、診療室の雰囲気、スタッフの対応、費用等を比較検討することをお勧めします。 また、矯正に関する情報は以前より入手しやすくなっています。その上で、ご自分のライフスタイルに最も合った診療室で、矯正治療を受けてください。 残念ながら日本では矯正治療は自由診療が原則で、地域や診療室によって治療費に違いがあります。高額なイメージの矯正治療費ですが、分割払いを採用している診療室が多いのでご安心ください。ただし顎が極端にズレている顎変形症や、唇顎口蓋裂等の先天疾患の症例に限り、健康保険が適用されます。 矯正治療に少しでも興味を持たれている方は、積極的に専門医院の扉をたたいてください。きっとあなたの人生は笑顔に溢れ、豊かになるはずです。 〈完〉 |
何歳まで矯正治療ってできるの?
| VOL.7 Q.何歳まで矯正治療ってできるの? A.近ごろ成人の矯正治療が、急速な伸びを示しています。特に、40代の女性から『この歳でも矯正治療できますか?』という質問をよく受けます。 基本的には口腔内が健康であれば矯正治療は何歳でも可能です。成人してからの矯正治療は、目的や問題を正しく意識して行えるため、効果的に進めることができ、全体的な矯正治療に抵抗がある場合でも、部分的な矯正治療によって口腔内環境を整えれば、長持ちする良い修復物(詰め物、差し歯、ブリッジ等)を作ることができる利点があります。 しかしながら成人に達すると、骨が硬くなり歯の移動が遅くなったり、悪い歯並びの長期放置により、むし歯や、歯ぐきの問題である歯周病等にかかり、抜歯されたり、修復物が増えるため、治療が複雑になったり、期間が長くなる欠点もあります。 20年~30年前は専門医も少なく、矯正治療は一般的でありませんでした。そのために矯正治療をできなかった健康志向の高い人が、成人になった今積極的に矯正治療に取り組み始めています。また、子どもの付き添いで矯正歯科専門医院に行くのがきっかけとなり、親子で始めるケースが少なくありません。今後、白い目立たない装置の使用や、裏側からの見えない治療の普及により、成人矯正の需要はますます増えることが予想されます。 次回は『どこに行けば矯正治療が受けられるの?保険はきくの?』です。 |
銀色の矯正装置ってイヤだな…目立たない方法ってあるの?
| VOL.6 Q.銀色の矯正装置ってイヤだな…目立たない方法ってあるの? A.欧米で歯列矯正をするということは社会的ステイタスを意味し、適齢期になると堂々と銀色の装置をつけて治療を受けるのが一般的です。残念ながら日本をはじめアジア諸国では、矯正治療の不安の一つに『装置が目立つ』ということがあり、まだまだ隠す傾向にあります。そのようなご要望を受け、矯正治療の装置は日々進化しています。 例えば、より目立たなくするために、同じ金属でも銀色ではなく、日本人の歯や肌の色に合うゴールド色の装置や、歯を動かすための白いワイヤーも使われはじめています。また、プラスチックやセラミックでできた透明の装置をつけることにより、見た目のストレスはかなり解消されました。しかし、透明といってもやはり歯の表側につけますから、まったく気づかれない訳ではありません。 そこで、人知れず治療をしたい場合には、歯の裏側に装置をつける『舌側(ぜっそく)矯正治療』があります。もちろん表側から見てもまったく装置は見えませんので、見た目を気にされる方には最良の装置と言えるでしょう。舌側矯正治療は技術の向上により、以前のように期間が長いとか、仕上がりが悪いということはなく、できない症例も少なくなりました。 矯正専門医院で治療される場合、矯正装置の種類で治療の良し悪しは決まりません。大切なのは、装置が銀色でも透明でも、表側でも裏側でも、それぞれの装置のメリット、デメリットをよく理解した上で、ご自分のライフスタイルにあった装置を選択され、強いポリシーをもって矯正治療にあたることが望ましいのです。 次回は『何歳まで矯正治療ってできるの?』です。 |
矯正治療中の歯磨きって大変そう、痛そうだし…
| VOL.5 Q.矯正治療中の歯磨きって大変そう、痛そうだし… A.矯正治療中は、食べカスが装置に付着し、歯ブラシが届きにくい部分ができるので、むし歯ができやすくなります。しっかりかめるきれいな歯並びを得るための装置が、むし歯製造機になってしまっては本末転倒です。歯科医が毎日ご自宅まで行って指導はできませんので、食べたら磨く習慣を本人の自覚でしっかりつけることと、家族の協力が重要になってきます。歯科医院で定期的な歯のクリーニングや歯磨き指導を受け、矯正専用歯ブラシや歯間ブラシなどで丁寧に正しく磨けるようになれば、むし歯をふせぐことはできます。口うるさいほど歯磨き指導に熱心な歯科医院は、矯正治療を受けるには良いと言えるでしょう。もしむし歯を作ってしまえば矯正治療を中断しむし歯の治療を優先しますので、矯正期間が延長してしまいます。 また、矯正治療中の痛みについては多くの患者さんが不安に思うようです。痛みは大きく分けて2種類あります。第1は歯が動く時の痛みで、治療が始まり月1回の診察を受けた後、平均で3、4日は特にごはんを食べるとき、すなわち上下の歯が合わさるときに痛くなります。その後徐々になくなり、毎月それを繰り返します。よって長い矯正期間中ずっと痛いわけではありません。第2は治療開始直後、矯正装置と粘膜が擦れてできる口内炎による痛みです。そのうち粘膜も慣れて再発しにくくなりますが、複雑な装置にワックスをつけて粘膜との接触を和らげたり、塗り薬によって改善することもできます。どちらも個人差はあってもがまんできる範囲の痛みですので、安心してください。 次回は『銀色の矯正装置ってイヤだな…目立たない方法は?』です。 |
指しゃぶりっていけないの?
| VOL.4 Q.指しゃぶりっていけないの? ― 歯並びに影響する悪習癖 ― A.子どもの歯並びが悪くなる原因は、遺伝による先天的要素も多大にありますが、成長過程における環境や習慣などの後天的影響も深く関わってきます。中でも特に問題になるのが「くせ」です。 歯並びを悪くする「くせ」には、「指しゃぶり」「唇をかむ」「舌をかむ」「爪や鉛筆をかむ」「ハンカチや毛布をかむ」「おしゃぶりの長期使用」等があります。せっかく良い遺伝子を受け継いでも「くせ」により、良い歯並びは悪い歯並びに変貌します。今回は歯並びを悪くする「くせ」のナンバーワンである指しゃぶりについてお話します。 幼児の指しゃぶりは3歳ぐらいまでなら、本能的・生理的な行動の一つですから、やめさせなくても心配いりません。問題なのは5、6歳になっても続き、指にタコができるような強い指しゃぶりです。これは将来的に間違いなく出っ歯やさまざまな不正咬合の原因となります。 指しゃぶりをやめさせる古典的な方法として、「指にマスタードや辛子を塗る」「手を包帯でグルグル巻きにする」などをよく耳にします。これでやめられれば問題ありませんが、無理にやめさせると情緒的に不安定になり、ほかのくせが現れる場合もあるので注意が必要です。 最も効果的なのは、本人に何故いけないのかをしっかり自覚をさせることです。3歳を過ぎればある程度のききわけがつきますから、マメに注意して自然にやめる方向に導くことが重要です。それでもやめられない場合は、指しゃぶり防止装置の使用をお勧めします。お近くの小児歯科または矯正歯科専門医院にご相談ください。 次回は『矯正治療中の歯磨きって大変そう、痛そうだし…』です。 |
私の歯並びっていいのかな?悪いのかな?
| VOL.3 Q.私の歯並びっていいのかな?悪いのかな? A.専門用語で正しい歯並びを「正常咬合」、問題のある歯並びを「不正咬合」と言います。今回は不正咬合の簡単なチェックポイントをお話します。 お口の中を見て最初に確認することは歯の本数で、正しい歯並びであるためにはこれが大前提となります。通常乳歯は上下各10本ずつの計20本、永久歯は親知らずを除くと上下各14本ずつの計28本があり、1本でも多くても少なくてもその時点で不正咬合となります。歯の本数が正しくてもまだまだ安心できません。 次の項目をチェックしてみてください。 (1) 歯が連続的に並んでおらず八重歯やデコボコがある (2) 上の前歯が極端に前へ突き出て唇が閉じにくい (3) 下の前歯が上の前歯より1本でも前にある (4) 咬んだ時に下の前歯が見えない (5) 奥歯で咬むと上下の前歯が咬み合わずその隙間から舌が見えている (6) 上下の前歯の真ん中の線がずれている これらの6項目はどの年代でも1つでも該当すれば立派な不正咬合です。逆に言えば当てはまらなかった方は良い歯並びの可能性が高い訳ですが、ここには挙げきれなかった多くの不正咬合があり、一見歯並びが良く見えても、実際咬み合わせを調べてみると咬めていない場合もあります。少しでも疑問をお持ちの場合は、早い時期に矯正歯科専門医院を受診して長期的な治療計画を立てましょう。 次回は『指しゃぶりっていけないの? ―歯並びに影響する悪習癖―』です。 |
何歳になったらはじめたらいいの?
| VOL.2 Q.何歳になったらはじめたらいいの? A.最近、学校歯科検診では、『不正咬合(悪い歯並び)』をチェックし保護者に報告するようになり、以前より早い時期に子どもが矯正歯科専門医院を訪れる機会が増えました。日本矯正歯科学会は、なにも問題がなくても7歳になったら専門医を受診することを推奨しております。これは、歯の数やはえ方の異常、むし歯や歯肉の病気を早期に発見することができるからです。 個人差はありますが、子どもとおとなの歯が混在する時期(混合歯列期)である、7歳ごろから10歳ごろまでに部分的な矯正治療でアゴの正しい成長発育を導きます。 次に、すべての歯がおとなの歯になる(永久歯列期)12歳以降に本格的矯正治療を開始し、しっかりしたかみ合わせを完成させます。この2段階の治療が最も理想的です。 子どもは歯並びの良し悪しを自分では判断できませんから、早期に専門医を受診し、問題を発見できるかは親の責任です。 また、親が無理強いした矯正治療は、途中で歯磨きがおろそかになり、むし歯のリスクが増えたり、治療を放棄することが多いため、できるだけ早い時期に矯正歯科専門医院に連れてゆき、歯並びの大切さを話してもらい、本人が納得することが大切です。 おとなの場合は、いくつになっても矯正治療はできますので、ご自分の歯並びを治したいと思い立った時が、治療を開始する時となります。ただし、加齢とともに治療した歯が増え、歯周病の問題もでてくるため治療が難しくなりますので、少しでも早いほうがベターです。 次回は『私の歯並びっていいのかな? 悪いのかな?』です。 |
歯並びが悪いとナゼいけないの?
| VOL.1 Q.歯並びが悪いとナゼいけないの? A.みなさん、近ごろ歯並びの良い芸能人やモデルさんが多いと思いませんか? 最近のオーディションや各種面接のチェック項目に『歯並び』が入るぐらい、相手に与える印象の面から重要視されているようです。1回目の今回は『歯並びが悪いとナゼいけない?』の疑問にお答えします。 こう問われて頭に浮かぶのはおそらく『見た目の悪さ』だと思います。実際、矯正専門医院を訪ねる方の90%は『見た目』を気にして来院されます。しかし、矯正治療の第一の目的は『見た目』の改善ではなく、しっかりかめる良い歯並びと、正しいかみ合わせを作ることにあります。 歯並びが悪くかみ合わせが不安定だと、かむ力が弱く、食べ物を十分に咀嚼(そしゃく)できずに、結果として胃や腸に負担をかけます。また、デコボコが多ければ歯磨きが難しく、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。成長期のお子さんの場合は、歯の土台である顎の正しい成長発育が阻害され、上下の顎の過度な成長や非対称の成長により、顔がゆがんだりします。それ以外に蕫発音がはっきりしない﨟蕫聞き取りにくい﨟蕫歯並びがコンプレックスになり思いきり笑えず、引っ込み思案になる﨟など、心理的な発達への影響も考えられます。 歯並びは『見た目』だけではなく、このような障害をもたらすのです。ぜひ、子どももおとなも、歯並びに興味をもって、鏡を見てみましょう。一番怖いのは、「本人が気にしていなければ矯正の必要がない」という自己判断です。もし少しでも気になる場合は、お近くの矯正専門医院にご相談されることをお勧めします。 次回は『何歳からはじめたらいいの?』です。 |













