歯の美容と健康
金子歯科みどりケ丘クリニックの金子泰英院長のコラムです
ジータアート臨床研究会インストラクター・日本歯周病学会会員・日本口腔インプラント学会会員・日本大学歯学部病理学研究員
- 前歯を差し歯にしたら、歯と歯ぐきの境目が黒くなってしまいました。これでは口を開いて笑えません。きれいにする方法はありますか?
- (前回の質問) 歯を失った後の治療は、どんな方法がありますか?
- 虫歯を放っておいたら、歯が使えなくなってしまい、抜歯しなくてはならなくなってしまいました。歯を失った後の治療は、どんな方法がありますか?
- 総入れ歯にしたのですが、よくかめません。友人も痛みなどの問題があると言っているのですが、より適した入れ歯はあるのでしょうか?
前歯を差し歯にしたら、歯と歯ぐきの境目が黒くなってしまいました。これでは口を開いて笑えません。きれいにする方法はありますか?
| VOL.4 Q.前歯を差し歯にしたら、歯と歯ぐきの境目が黒くなってしまいました。これでは口を開いて笑えません。きれいにする方法はありますか? A.最近は歯を白くするなど、審美治療に関心のある患者さんが増えています。しかし、どんなに歯を白くしても、歯肉がきれいでなければ全体がきれいには見えません。 今回のケースは、歯周病が原因で歯肉が下がり、またかぶせもの(差し歯)に使われている金属(銀)で歯が黒ずんでしまったと思われます。新しいかぶせものにするだけでも、ある程度歯の黒ずみは改善されますが、よりよく見せるには金属を使わないオールセラミックや、ハイブリッドセラミックのものに変える。神経を取ってしまった場合は、歯の土台(しんになる部分)から金属を使わない、もしくは金の含有率の多いものを使用すると良いでしょう。
しかし、プラークコントロールが悪く、歯周ポケットが深くなってしまうと、これらの治療は難しく、かぶせものも長くはもちません。見た目が悪くて気にされている方は、相談されてみてはいかがですか。 |
(前回の質問) 歯を失った後の治療は、どんな方法がありますか?
| VOL.3 Q.(前回の質問) 歯を失った後の治療は、どんな方法がありますか? A.回答の続き「インプラント治療」について 人間の歯は永久歯を失うと、残念ながら二度と生え替わってはきません。そのため、今までは「入れ歯」や「ブリッジ」が用いられてきました。しかし、「ブリッジ」は隣の歯を削るため、歯の寿命が短くなる。「入れ歯」だと、固いものがうまく噛めない、空気がもれて発音がおかしい。また、長く使っている間にガタついてきたりする場合があります。このように歯を失ってお悩みの方に適した治療法として「インプラント治療」ができました。 インプラント治療とは、失ってしまった歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法。隣の歯を削ることなく治療ができ、自分の歯のように違和感なく噛めるようになります。最近では、骨幅や高さがないなど骨の条件がよくない場合も、GBR法(骨を増やす方法)などで適応範囲が広くなりました。ただ、全身の疾患がある場合には治療ができない場合があること、保険適用外で自由診療となることも理解しておいてください。毎日きちんと噛めることは食欲や健康にも良い影響を与えます。また、入れ歯装着時に見えていた針金がなくなれば、見た目が気になる方にもうれしいですよね。 |
虫歯を放っておいたら、歯が使えなくなってしまい、抜歯しなくてはならなくなってしまいました。歯を失った後の治療は、どんな方法がありますか?
| VOL.2 Q.虫歯を放っておいたら、歯が使えなくなってしまい、抜歯しなくてはならなくなってしまいました。歯を失った後の治療は、どんな方法がありますか? A.たいがいの人は、「虫歯かな?」と思っても、痛くなければ歯科医を受診されません。歯が1本なくなることで、噛み合わせのバランスが悪くなり、虫歯、歯周病、顎関節症の原因となってしまうので、早めに受診することをお勧めします。 さて、歯を失った後の治療法ですが、従来用いられてきた入れ歯とブリッジ、そして、インプラントに分かれます。
また、抜けている歯が比較的多く、ブリッジで適応出来ない場合に有効なのが入れ歯です。健全な歯を削らずに補えるのですが、バネで固定するため違和感が多く、噛む力が3割~4割になってしまいます。そして、取り外して手入れをする必要があります。 次回は、両方の欠点を補った「インプラント治療」について、引き続き説明します。 |
総入れ歯にしたのですが、よくかめません。友人も痛みなどの問題があると言っているのですが、より適した入れ歯はあるのでしょうか?
| VOL.1 Q.総入れ歯にしたのですが、よくかめません。友人も痛みなどの問題があると言っているのですが、より適した入れ歯はあるのでしょうか? A.歯ぐきに痛みが出る、はずれやすい、うまくかめないなど、入れ歯で困っている方は多いようです。古くは、アメリカ大統領のワシントンも、入れ歯がかみ合わないことが原因でいつも機嫌が悪く、演説も避けていたという話もあります。 粘弾性の強い材料と“咬める”人工歯 現在はさまざまな新しい技術や製品が開発されています。その一つは、歯ぐきに触れる部分に使う粘弾性という特殊な性質を持つ材料。ある程度の軟らかさがあるので、強く咬んでも痛みが出にくく、歯ぐきにピッタリとなじむようになり、入れ歯がはずれにくいのが特徴です。大きく口を開けるたびにはずれてしまうこともなくなります。 また、咀嚼(そしゃく)運動(咬むこと)に適合した総入れ歯用の人工歯も開発されています。これは本来あった歯の位置を再現することが可能で、見た目も自然になります。旅行などでも皆と同じものを食べることができますよ。 以上のような新しい材料を用いることで、入れ歯治療も随分改良されて来ています。それでも、合わない、痛みが出る、という方は、インプラント(人工歯根)や義歯用マグネットを併用することで、入れ歯の安定をはかれます。これらは、まだ健康保険治療の適応ではありませんが、今ある悩みを解決し、以前のような楽しい毎日を過ごすというのも、選択の一つだと思います。 次回は「インプラントについて」です。 |











インプラント治療とは、失ってしまった歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法。隣の歯を削ることなく治療ができ、自分の歯のように違和感なく噛めるようになります。最近では、骨幅や高さがないなど骨の条件がよくない場合も、GBR法(骨を増やす方法)などで適応範囲が広くなりました。ただ、全身の疾患がある場合には治療ができない場合があること、保険適用外で自由診療となることも理解しておいてください。






