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8月 8日 リビングピンクリボン エッセイ11

 日本人の20人に1人が、乳がんを患うと言われる現代。ぜひ人ごとと思わず、自分のため、大切な家族のために、乳がんの早期発見につとめましょう。定期的にマンモグラフィ検診を、また月に一度はセルフチェックを心がけてください(生理のあと5日めくらい。閉経されている方は、自分で日にちを決めて毎月しっかり自己検診をしましょう)。



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リビングピンクリボン エッセイ11
乳房全摘手術を受けて
宇都宮市 K

 平成18年10月、51歳で右乳房切除術を受けた。
 8月末にブラジャーのカップに1cmぐらいの血液を偶然に見つけた。乳がんはしこり・乳房変形・痛みと思っていたので、これが私のがんの始まりとは夢にも思わなかった。私の家系は、伯父・伯母4人が亡くなっている。それでもがんにかかると思わなかったので、市の検診は一度も受けたことがなかった。
 少量の出血があり、5日くらい心配しながら過ごしていたが、思いきって勤務している医院(外科)で診てもらう。先生もがんではないと思うが、大きな病院にと紹介状を書いてくださった。病院で視触診をするとすぐに、「がんの疑いが非常に高いので、手術をする方向でいきます。検査を受け入院の手続をして帰ってください」と言われた。
 私はがんの疑いを否定するために病院へ来たのに、手術をすると言われ、ショックだった。


 まずマンモ。板で乳房をはさむのでみんなが、非常に痛いと言っていた。ドキドキしながら機械の前に立つ。技師さんが、「痛ければおっしゃってください」とやさしく声をかけてくださったので、リラックスできた。痛みはほとんど感じなかった。この程度ならもっと早く受けておけばと後悔した。
 超音波・細胞診・MRI・CT検査をし、結果は乳管内のみに石灰化(がん)がある非浸潤がん0期(しこりを認めない)早期がん発見だった。
 手術日まで約1カ月。先生に「温存手術も可能ですが、術中に乳頭部を残せなく乳房全摘になるかもしれないので、家族と相談するように」と言われた。主人は、「がんが残らないよう全摘で」と言ったが、私は少しでも乳房のふくらみが残ってほしい。何度も話し合い、全摘に決めた。そして手術。
 術中リンパ節への転移もなく、予定通りに終了。
 数日たち、病院のシャワー室の鏡に写る平らで斜めに15?くらいの傷のある胸、涙は出なかったが元には戻らない悲しみ。


 術後3週間で仕事(医療事務)に復帰。早期発見・早期治療のため、抗がん剤・放射線・ホルモン療法を一切していないので、現在は術前と変わらない日常生活を送っている(しかし、温泉にはまだ行けない)。

 エッセー募集が始まったとき、自分の体験を書こうとは思いませんでした。けれど、私の周りで若い人(30歳〜40歳)がステージの高い治療を行っていることを考えると、ひとりでも多くの人に月1回の自己検診や、定期的なマンモ検診を受けてもらいたくてペンを取りました。