8月 8日 井上初代の…ちょっとからくちTALK vol.14 イカした会話、できてますか?
イカした会話、できてますか?
5カ国を研修で回っているときの話です。
ロンドンの幼稚園を参観しました。そこは小学校との併設で、昼食は園児と小学生が共に食堂でとります。到着順に席につき、小学生と園児とでグループになって食卓を囲みます。したがって毎日違った顔ぶれで昼食をとります。
そこでの食事のマナーはさすがですが、会話を一人ひとりが盛り上げて、おいしく、楽しい食事が自然体で進むのが見事でした。上級生が園児に語りかけ、それにのって園児も会話に仲間入りです。
当日の客である私にもむりなく語りかける子がいます。内容も豊かで「英語がわかるか」と問いかけ、話がわからないと察すると、わかる言葉にいいかえ、理解できると席の皆が本当によかったという表情で喜びます。あまりの語り上手、聞き上手さに心和み食事が楽しめました。偶然できた大人のいないグループの中で、「会話がおいしい」と思えるまでに育てた家庭教育をぜひ知りたいと思いました。
会話というと、パリで食事に招待された時のその家の母親の言葉を思い出します。
「今夜このごちそうを囲んで、家族とどんな楽しい会話をしようかと毎日考えますが、考えるこの時間も楽しい」。食事はコミュニケーションを育てる最適な場ですが、食事での会話を大切にしている訪問国共通の思いにふれ、さて、日本はなどと思いをめぐらせてしまいました。
親子で言葉が通い合うことが基本
「おかあさんアノネ」
子どもは自分で知ったこと、考えたことを今日どうしてもいいたいのです。そんな時母親がよい聞き手になって相づちを打ったり、「それで」とうながすと、どうしたらママにわかってもらえるかと四苦八苦しながら言葉を選ぶので、会話がはずみます。また感動した時も、「アノネ」とこの思いを母に共有してもらいたいのです。しかし子どもの価値観は大人と違います。大人が見慣れたこと、つまらないと思うことに心を動かします。花や虫、泥んこのはね方などに感動し話題にします。そんな時、母親も新鮮な目で見直し、子どもの言葉をしっかり包みこんで受けとめて共感をすると、さらに話す内容を考えて会話を豊かにしようとします。しかし、共感したり共に心を動かさないと、会話自体をしなくなります。「おしゃべりしながら考える」時代ですから考えることも育ちません。
子どもは両親の会話を手本に会話術を学びます。あなたが友人と趣味などイキな会話ができるか、病気のグチ・他人のカゲ口などヤボな会話しかできない親かで、子どもの会話する力に影響します。
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